PEOPLE

SCM(製造)

製造統括部

2021年 新卒入社
知能機械工学科 卒

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開発型生産工場での最適化検討が、
よきモノづくりへとつながる

開発型生産工場にて、多角的にモノづくりの面白さを実感

高専ではCADでの製図やロボット製作などを通して、機械に関する幅広い知識とスキルを習得しました。それらを活かせる職場を求めて、就職活動では企業のセミナーやインターンシップに数多く参加しました。しかし「ここで働きたい」と心から思える企業にはなかなか出会えませんでした。
転機となったのは、花王のインターンシップでした。和歌山工場を見学し、実際に働く方々のお話をうかがう中で、花王の「日々の暮らしに寄り添うモノづくり」に強く惹かれたのです。しかも、高専で学んだ流体力学の知識やCADのスキルなども活かせるとわかりました。気づけば「自分も花王の一員となって、多くの人に喜んでもらえる製品をつくりたい」という強い思いが芽生えていたのです。

入社後は和歌山工場に配属され、製造オペレーターとして化粧品・家庭品基剤、合成香料、多品種少量品のオンリーワン基剤などの製造に携わっています。
また、私の所属する部署の設備は、数百種類の製品を製造できるほど汎用性が高いのが特徴です。そのため、研究所で開発された製品の技術開発や、製造条件の最適化検討も行うなど、研究試作と開発機能も兼ねており「開発型生産工場」と呼ばれています。製造と研究・開発の両面からモノづくりの面白さを感じられる環境で、非常にやりがいがあります。

製造スキルや設備を俯瞰で見る力が向上

化粧品・家庭品基剤や合成香料などの製造では、原料の投入やバルブの開閉など手動操作が多く発生します。特にある製品の反応工程では、反応中の発熱を抑えながら、槽内温度を75度から80度の範囲内に保つ必要があります。80度を超えても、75度を下回っても基準を満たす製品ができないため、片時も目が離せません。
槽内温度は不規則に変化するため、温度コントロールが非常に難しく、経験が浅い頃は先輩に助けてもらってばかりでした。そこで私は、先輩に教わったことを忠実に実践しながら、自分なりに加熱や冷却の最適なタイミングを研究し、改善を重ねました。その結果、温度の振れ幅を非常に小さく抑えて作業できるようになったのです。

ある日、先輩から「温度コントロールが本当にうまくなったね。あなたに任せておけば安心だ」と言っていただけた時は、成長を認めてもらえたと感じ、本当に嬉しかったです。
また、技術開発や製造条件の最適化検討においては、製造現場側の意見・要望を開発・研究チームにフィードバックすることも重要な役割の一つです。入社当初は、先輩の提案をただ聞いて学ぶばかりでしたが、今では「設備の構造を考慮すると、洗浄の順番を変えた方が効率的になると思います」といった、具体的な提案を行えるようになりました。製造に関する多彩な知識が身につき、設備を俯瞰で見られるようになったおかげだと思います。

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業務の効率化を目指す改善活動に取り組む

より効率的な製造やロスの削減を目指し、私は「TCR」と呼ばれる改善活動にも積極的に取り組んでいます。
例えば、ある製品の製造に使用していた原料では、ドラム缶1本分を期限内に使い切ることが難しく、余った分は品質の観点からすべて廃棄していました。私は、この状況をなんとか改善できないかと考えたのです。
試行錯誤の末にたどり着いたのが、従来よりも小さいサイズで原料を仕入れるという案でした。仕入れ価格や保管の効率性への影響などを調査・検討した結果、廃棄量とコストの両方を削減できるとわかり、実際に採用されました。

自分のアイデアによって、環境負荷の軽減とコストの削減の両面で貢献できたことは、大きな達成感につながりました。何より、「今の業務をもっと効率化できないか」「無駄を減らせないか」と考える意識が今まで以上に高まりました。そのような姿勢で仕事に臨むことで、創造的に業務に取り組め、さらなるスキルアップにもつながっていると感じます。
今後も、「きれいを こころに 未来に」をコーポレートスローガンに掲げる花王の社員として、環境への負荷を低減できるような改善活動に力を注いでいきたいと考えています。

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後輩の成長を支えることで、自分自身も成長

日々、メンバー全員で現場巡視に取り組み、設備や作業環境に異常がないかを五感を使って丁寧に確認しています。ほんのわずかな音の違いやにおいの変化にもすぐに気づき、トラブルを未然に防ぐ先輩たちの姿は、私の目標であり憧れです。
私自身、これまでは先輩方に頼ってばかりでしたが、これからは周囲から頼られ、憧れられる存在になりたいと考えています。そのために危険物取扱者や高圧ガスに関する資格を取得するなど、研鑽を重ねています。
さらに、チーム内の円滑なコミュニケーションも重視し、皆が話しやすい雰囲気づくりも心がけています。最近では、後輩から質問や相談を受ける機会が増え、自分の言葉が周囲の成長に役立っているという手応えも得られるようになってきました。
アドバイスを行う過程で、設備や操作について改めて深く学び直すことも多く、後輩へのサポートが、自分自身の成長にもつながっていると感じます。

今後も、製造オペレーターとしての専門性をさらに高めていき、憧れの先輩のようにチームをけん引できる人材になりたいと思います。
また、将来的には、まったく異なる分野の仕事にも挑戦したいと考えています。実際に製造部門から事務系の仕事へとキャリアを広げ、活躍されている先輩もいらっしゃいます。
花王には多彩な部署があり、さまざまな可能性に挑戦できる環境が整っているのも大きな魅力だと感じています。

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ONEDAY1日のスケジュール

  • 6:00

    起床

  • 6:30

    身支度

  • 7:00

    通勤

  • 7:20

    出社

  • 7:50

    交替勤務チームでのミーティング

  • 8:30

    製造状況や現場の確認、一日のスケジューリング

  • 9:00

    原料の仕込みなど、製造作業の開始

  • 12:00

    昼休憩

  • 13:00

    反応開始(温度コントロール)

  • 16:00

    日勤者とのミーティング

  • 17:00

    次製品に用いる原材料準備

  • 19:50

    交替勤務チームでのミーティング

  • 20:30

    退社

  • 21:00

    自由時間(夕食や趣味を楽しむ)

  • 23:00

    就寝

MY FAVORITEお気に入りの花王商品

私のお気に入りの花王商品
IROKA
IROKAの香りが本当に素晴らしく、大好きです。もうほかの柔軟剤は使えません。
実家に帰省した際には、「すごくいい匂いがする」と褒められました。