PEOPLE

研究開発

安全性科学研究所

2021年 新卒入社
理工学研究科 卒

research_and_developmentpeople08 メインビジュアル

製品に直結する評価と基盤研究の両方に携わる

「研究のその先」を照らしてくれた
花王

私は昔から「将来は人々の日常に寄り添うモノづくりに携わりたい」と考えていました。学生時代は分子生物学を専攻し、「植物の生理的および発生的な現象が、どのような遺伝子の働きによって引き起こされるのか」といったことを研究していました。そんな基盤的な研究の知識・スキルがどのようにモノづくりの分野で活かせるのかがイメージできず、就職活動を始めた当初は進路に非常に悩みました。

転機となったのは、花王の研究開発に関するニュースリリースや論文などに目を通したことです。花王は非常に幅広い領域で深い研究を行っており、それらの成果が生活者に価値を届けることにしっかりとつながっていると知ったのです。製品群もまさに日々の暮らしに寄り添うものばかり。私の理想とするモノづくりに携われる会社だと感じました。また、先輩社員とお話する機会をいただいた際、学生時代の専攻とは異なる研究分野で活躍されている方が多くいらっしゃることも教えていただきました。基盤研究を活かして、人々の生活を支える製品を生み出す会社であり、新たな分野の研究にチャレンジすることもできる。そんな花王の一員となって研究してみたいと強く思い、志望しました。

入社1年目から大学との共同研究に参加

安全性科学研究所では、花王が使用するすべての原料や製品の安全性を保証するためにさまざまな安全性評価や基盤研究を進めています。私が所属する研究グループでは、その中でも環境に対する原料・製品の安全性評価を担当しています。例えば「お客様がご使用された洗剤などが家庭排水を通じて河川へ排出された際に生態系へ影響を及ぼさないか」などを徹底的に調査して、安全性を評価しています。また、環境安全性評価に関連する新しい評価技術の開発と実装に向けた基盤研究にも取り組んでいます。

私は入社1年目から大学との共同研究に参加させていただいています。取り組んでいるのは、生態系への化学物質の影響をメカニズムベースで明らかにする基盤研究です。学生時代とは異なる研究分野で、なかなか思うような結果が出ず、条件検討を重ねる日々に不安が募ることもありました。しかし、上司や先輩、共同研究先の皆様にも親身にサポートしていただき、一歩ずつ検討を進めた結果、研究成果を論文としてまとめることができました。さらに国内外の学会で発表する機会もいただき、専門家の方々とも議論を重ねています。新たな研究分野の専門性が着実に向上し、日々成長を実感しています。

research_and_developmentpeople08

製品価値を高める環境訴求の業務にも挑戦

入社2年目からは製品の環境訴求に関するプロジェクトにも携わっています。近年、企業のサステナビリティへの取り組みが求められる中で、環境に配慮した製品設計であることを示す環境訴求への注目が高まっています。
一例を挙げると日やけ止めブランド「アリィー」では、環境に配慮した設計として「ビーチフレンドリー処方」を採用しています。私たちは、科学的な根拠に基づく環境訴求に向け、その評価手法を検討・提案する役割を担っています。製品の開発担当者が生活者に届けたいと考えている価値を環境訴求としてどのように実現できるか、環境安全性科学の視点で立案します。製品の特徴や科学的な妥当性、国内外の規制動向など考慮すべき点は多岐にわたるため、商品開発研究所やそのほかの関連部署の研究員とも協働して検討を進めていきます。

その中で感じたのは、花王では若手社員の意見も積極的に取り入れてもらえるということです。実際に私も、根拠情報を幅広く収集し、悩み抜いて提案した評価方針を採用いただいています。そんな風に自分が関わった製品が店頭に並んでいるのを目にした際に、大きなやりがいを感じます。
このように、製品に直結する評価や環境訴求に携わりつつ、今後の製品につながる基盤研究にも取り組める。これこそが花王の安全性科学研究所ならではの大きな魅力です。

research_and_developmentpeople08

専門領域を極め、信頼される研究者へ

入社して間もない頃は、失敗することも多くありました。特に「自分で何とかしなければ」と思い込み、課題を一人で抱え込みがちでした。しかし、それではプロジェクトを効率的に進められません。大切なのは、周囲に相談することです。
花王には幅広いバックグラウンド・経験・知識を持つ研究員が集まっており、部署横断的に協力する風土があります。積極的に相談して意見・アドバイスをもらう。そうすることで課題を多角的に捉えられ、プロジェクトをよりスピーディーに進められますし、新たなアイデアが生まれるきっかけにもなります。そうした経験を通して、私はチームプレーによって成果を最大化することを意識するようになりました。

私はまだまだ周囲に助けていただくことの方が多いですが、将来的には「○○のことなら、あの人に任せておけば大丈夫」と信頼されるような専門領域と高い専門性を有する研究者へと成長し、チームを支える存在になりたいです。その上で、自分の専門性を軸に、いかにお客様に寄り添えるかを考えながら幅広い分野の業務にも挑戦していきたいと考えています。

research_and_developmentpeople08

ONEDAY1日のスケジュール

  • 出社

  • 在宅勤務

  • 6:30

    起床・朝食・身支度

  • 7:30

    通勤

  • 8:30

    出社

  • 8:45

    始業 メールチェック

  • 9:30

    グループミーティング

  • 11:30

    昼食休憩(社員食堂)

  • 12:30

    実験

  • 15:00

    実験データ整理

  • 16:00

    他部署とのミーティング

  • 17:00

    資料作成

  • 17:50

    翌日のTODO整理

  • 18:00

    終業

  • 19:00

    帰宅

  • 19:30

    夕食・家事・自由時間

  • 23:30

    就寝

  • 7:00

    起床・朝食・身支度

  • 8:00

    家事

  • 8:30

    始業 メールチェック

  • 9:00

    文献調査

  • 10:00

    実験計画

  • 12:00

    昼食休憩(自宅)

  • 13:00

    チーム内ミーティング(web会議)

  • 14:00

    実験データ解析

  • 18:20

    翌日のTODO整理

  • 18:30

    終業

  • 19:30

    夕食・自由時間

  • 23:30

    就寝

MY FAVORITEお気に入りの花王商品

私のお気に入りの花王商品
アリィー
クロノビューティ カラーチューニングUV
バタバタする朝でも、日やけ止めとベースメイクがこれ1本で完了するので本当に助かります。
業務でも関わっているブランドのため、思い入れも強いです!