PEOPLE

研究開発

加工・プロセス開発研究所

2021年 新卒入社
理工学府 卒

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産業用ロボットを駆使し
生産設備の自動化に貢献

インターンシップで魅力を感じた加工・プロセス開発研究所

大学院では金属の疲労強度など材料力学系の研究に取り組んでいました。専攻は化学系でしたが、機械に近い分野の研究だったこともあり、将来は機械系の仕事に就きたいと考えていました。就職活動でいろいろな企業を調べる中で、転機となったのは花王のインターンシップに参加したことです。約2週間のプログラムでは、加工・プロセス開発研究所の仕事を体験しました。新たな機能や付加価値を創造するという仕事に大きな魅力を感じ、花王への入社を志望しました。
入社後は希望通り、加工・プロセス開発研究所に配属されました。ここでは、長期視点での基盤技術研究を行っており、新製品につながる新規技術や製造プロセスの改良に着目した技術など、5年後、10年後の花王を支える技術開発に取り組んでいます。また、ラボスケールから工業規模のプロセスへとスケールアップして社会実装するための工業化検討も重要な役割です。

私が所属する3室には、機械系や電気系に加え、化学や化学工学など多様な専門性を持つメンバーが在籍しています。お互いの長所や強みを活かし、知識を掛け合わせながらアイデアを形にしていく過程はとても刺激的です。そして、専門性が異なる仲間と議論する中で視野が広がり、機械系のメンバーだけでは思いつかない独創的なメカ設計や自動化のアイデアも生まれています。

実装した生産設備から製品が生まれる喜び

私は入社以来、シート製品の生産設備の開発に取り組んでいます。最初の工程は、ラボベースで検討されていた製品を安定して量産化するための設備設計です。設備メーカーの方々と密に連携しながら、仕様の検討や設計などを進め、設備をつくっていきます。
設備完成後は生産現場に導入し、ラボスケールの品質を維持したまま量産化できるかを検証。見つかった加工課題については、一つずつ迅速に解決していきます。ラボスケールでは生じなかった課題も多数発生するため、導入した設備を自ら改造して対応することも珍しくありません。

さらに、実際に量産がスタートした後で、新たな課題が生じるケースもあります。その際は、すぐに原因を調査して対応策を打ち出します。実際に、梱包した袋の中でシートが折れてしまうというトラブルが発生したことがありました。その時は、メカ的な対策で折れの発生を防ぎ、再発防止策として画像検査システムも導入しました。
このように自分の手でラボスケールから量産化技術を構築し、設備を実装する。そして、その設備によって生産された製品が実際に店頭に並ぶ。その光景を目にした瞬間は、何物にも代えがたい達成感を味わえます。

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産業用ロボットのスキルで、新プロジェクトに抜擢

1年目は産業用ロボットを使うところからスタートしました。学生時代に機械系に近い分野を専攻していたとはいえロボットに触れたことはなく、本当にゼロからのスタートでした。最初は不安もありましたが、花王のOJT制度のもと先輩が一つひとつ丁寧に教えてくださるので、基礎から着実に学ぶことができました。また、産業用ロボットの専門メーカーの方々と直接やり取りする機会が多く、その中でも専門的な知識や理論を積極的に吸収。その結果、水平方向にアームが動きワークに対して作業を行う「スカラロボット」をはじめ、産業用ロボットを生産設備に用いるための知見を身につけられました。
そんな自動化を促進できる産業用ロボットの活用スキルを評価いただき、新しいシート製品の工業化プロジェクトに抜擢いただきました。自分の成長を改めて実感するとともに、自分のスキルが必要とされていることに大きな喜びを感じました。

このプロジェクトでは、普段とは別のグループのメンバーと連携して作業を進めています。研究所の垣根を越えて協働することで、今までの自分にはなかった視点や考え方に触れられ、新たな刺激を受けています。こうした経験を糧にして、さらに価値のある開発を行えるようになりたいと考えています。

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誰もが“当たり前”に手に取る製品の開発に携わりたい

業務で心がけているのは、プロジェクト全体を俯瞰することです。現状の課題を整理し、検討すべき項目やスケジュールを明確にすることで効率的に業務を進められます。特に忙しい時は目の前のタスクに没頭しがちで、本来の目的が曖昧になってしまう場合が多くあります。目的が不明確なままでは、どれだけ検討を進めても有効な成果につながりません。時間がない時こそ状況を丁寧に整理し、優先順位を見極めながら冷静に段取りを考えるようにしています。
また、スピード感のある対応も大切にしています。特に立ち上げ業務や生産トラブルへの対応は、生産計画にダイレクトに影響します。オンスケジュールで滞りなく生産を始められるよう、迅速な対応を常に意識しています。今後も加工・プロセス開発の担い手として、より高いレベルの技術と視点を身につけ、製造技術の進化に貢献していきたいと考えています。

そして最終的には、多くの方が“当たり前”に手に取るような製品の開発に携わることが私の目標です。今はアイテムが多様化し、選びきれないほどの選択肢がある時代です。そのため、発売した製品がお客様の“当たり前”になるハードルは昔よりも格段に上がっていると感じます。だからこそ、この時代に多くの人が“当たり前”に手に取る製品は真に価値があると信じています。そんな価値ある新製品を生み出せる人材になれるように、挑戦を続けていきます。

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ONEDAY1日のスケジュール

  • 出社

  • 在宅勤務

  • 6:30

    起床・身支度

  • 7:30

    通勤

  • 8:30

    出社・メールチェック

  • 9:00

    資料作成

  • 11:00

    打合せ(チームミーティング)

  • 12:30

    昼食

  • 13:30

    試運転・検証

  • 16:30

    まとめ

  • 17:00

    打合せ(今後の検証方針)

  • 18:00

    設計・加工

  • 19:00

    終業

  • 20:00

    帰宅

  • 21:00

    夕食

  • 22:00

    家事、自由時間

  • 24:00

    就寝

  • 7:30

    起床、身支度

  • 8:30

    始業・メールチェック

  • 9:00

    資料作成

  • 10:00

    打合せ(スケジュール・検証内容)

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    設計

  • 16:00

    資料作成

  • 18:30

    終業

  • 19:30

    夕食

  • 20:30

    家事、自由時間

  • 23:30

    就寝

MY FAVORITEお気に入りの花王商品

私のお気に入りの花王商品
キュレル バスタイム モイストバリアクリーム
一般的なボディクリームと異なり、入浴後の濡れた状態の肌に塗布できる点が画期的だと思います。
「身体を拭いた後は寒いためボディクリームを塗るのが辛い……」という方にもおすすめです!