PEOPLE

法務

ブランド法務部

2022年 新卒入社
法学部 卒

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花王製品を守るため、
法的観点から攻める存在でありたい

花王製品が、花王製品であることを守る仕事

私が所属するブランド法務部は法務部門に属し、主に商標や意匠に関する業務を取り扱っています。法務の仕事と聞くと、多くの方は契約書の作成や審査、訴訟や紛争が発生したときの対応などを想像すると思います。しかし、私が携わっているブランド法務部の仕事は、そうした一般的な法務の仕事がありつつも、少し毛色が異なります。

製品には、他社の製品と区別するためのブランドやアイテムのネーミング、シンボルとなるマークなどの「商標」がついています。容器のデザインなどの「意匠」もまた、製品独自のものです。そうした商標や意匠が、他社の権利を侵害しないかどうかを製品の開発時に調査し、問題がなければ出願を行い、権利を確保することがブランド法務部の主な仕事です。また製品の発売後も、広告などで適正に使用されているかどうかを確認しますし、逆に他社が花王の保有する商標や意匠に類似するネーミングやデザインを使用していることを知った場合は、異議や使用中止を申し立てます。加えて、国内外にあふれる偽物や模倣品の取り締まりも業務の一つです。つまり、ブランド法務部の仕事は「花王製品が、花王製品であることを守るための仕事」と言えます。

「ノーには代案を」は、法務としての誇り

ブランド法務部では、商品開発や広告・キャンペーンの策定の際には早い段階から参画し、ネーミングやデザインを調査します。先程は「守るための仕事」と言いましたが、ブランド法務部の仕事の多くは、問題が発生しないように事前に動くもの。むしろ「攻めの仕事」です。

この仕事のやりがいは、商品開発やマーケティングに深く関与し、法的観点から主体的にサポートできること。店頭で花王製品が販売され、その広告が大きく掲げられているのを見かけると、自分の仕事の成果が形になり、生活者たちへ届いていることに胸が熱くなります。
一方で、商品開発やマーケティングの要望と法律との板挟みになることも多く、いつも頭を悩ませています。彼らの製品への熱意を知っているので、「こうしたい」という希望はなるべく叶えたい、でも法的には難しい。そうした場合には、適切な代案を準備することを心がけています。杓子定規的にただ「できません」と言うのではなく、例えば「こう工夫したら、使えるようになる」というように、法的制約のなかでどこまで攻められるかを提案するようにしています。法務部門では「イエスには付加価値を、ノーには代案を」という言葉をモットーにしており、私自身も部門の一員として、イエスと同じぐらいの付加価値を持った代案を用意することを常に目指しています。

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大切なのは、想像力と思いやり

もう一つ心がけているのが、相手の気持ちを汲むことです。ブランド法務部の仕事は、結果的にノーを突きつけることが多いですが、相手との間に信頼関係があるか否かで、その反応は大きく異なります。ノーを言っても「仕方ないですね」と納得してくれる関係性をいかに構築できるかが肝心です。そのために、相手の抱える心情や背景に配慮したコミュニケーションを意識しています。信頼関係が構築されれば、今後の仕事も格段にやりやすくなりますし、「今回は『できません』と言われてしまったので、次は早めに相談しよう」などと、対応の改善につながることもしばしばです。法務では法の遵守がもちろん重要ですが、それにかかわる人への想像力や思いやりを持つことも、同じくらい大切だと感じています。

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困難な仕事を通じて得た信頼

入社して2年目のとき、二つのブランドの立ち上げプロジェクトに参画しました。入社して初めて、ブランドを一から作る過程に、しかも二つの案件に同時にかかわることになり、意気込む一方で、仕事量の多さとネーミングの調査を通常よりも早く進めなければならないスケジュールの目まぐるしさに圧倒されました。また採用を希望しているネーミングの権利を別の会社が保有していることもあり、時には花王が権利を取得するために他社とのも行いました。困難なことばかりでしたが、同じ部署の先輩方のサポートもあり、仕事を無事に完遂できました。

この仕事以降、一つひとつの仕事により丁寧に取り組むようになり、また個人チャットなどを通じて、法的観点についての相談を受けることも増えました。ブランド法務部の担当者として、徐々に信頼されつつあることを実感しています。今後も経験と信頼を積み重ね、法務担当としてさらに成長していきたいとの思いを新たにした、思い出深い仕事です。

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「人」に惹かれて、花王を選んだ

就職活動で会社を選ぶ決め手となるのは、「会社」と「人」の二つだと考えています。そのうち、私は花王の「人」に特に惹かれて、入社を決断しました。採用試験で会った社員の方のすべてが穏やかな人柄でしたし、採用担当の方々の対応もとても丁寧で、一受験者である自分を大事に考えてくれていると感じたからです。「こういう会社なら、入社以降も手厚くサポートしてくれるだろう」と確信して入社しましたし、実際に周囲の方々の人柄と面倒見の良さに日々助けられて、入社してから現在までずっと仕事を頑張っています。
仕事は決して一人でできるものではなく、周囲の方々と関係し、助け合いながら行うもの。会社の業態や成長性だけでなく、「人」という観点から就職を考えてみても良いと思います。考え抜いた結果として花王を選び、私たちの一員となってくれるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

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ONEDAY1日のスケジュール

  • 6:30

    起床

  • 8:30

    出社

  • 9:00

    前日のメールチェック

  • 9:30

    案件について上長に相談

  • 10:30

    部内会議

  • 11:30

    社員食堂にて昼食

  • 13:00

    化粧品のグローバル展開と各国商標についての打ち合わせ

  • 14:00

    案件について、担当ブランドの商品開発部門担当者へ回答

  • 14:30

    打合せのため、すみだ事業場へ移動(社バス)

  • 15:00

    知的財産部との意匠に関する打ち合わせ

  • 17:00

    メールチェックおよび明日の案件相談の準備

  • 18:00

    終業

  • 19:00

    帰宅

  • 21:00

    資格勉強

  • 23:00

    自由時間

  • 24:00

    就寝

MY FAVORITEお気に入りの花王商品

私のお気に入りの花王商品
プレミアム柔軟剤 IROKA
ネイキッドリリーの香り
とても上品で良い香りなので、日々使っています。
もちろん香りだけでなく、抗菌効果も高いですし、衣類の肌触りも良くなります。