PEOPLE花王で働く人々
商品開発
ヘルスビューティケア事業部門
2016年 新卒入社
国際関係学科 卒

現地の文化に寄り添い、海外でも愛される商品を
自分の作ったものを世界中に届けたい
就職活動の軸は、「自分が作ったものを世の中に届けたい」という思いでした。海外に住んだ経験から、日本の日用品は質が高く、素晴らしいものがたくさんあると思っていました。そのため、自分が手がけた商品が具体的な形になり、日本だけでなく、海外の人々にも喜んでもらえる仕事に強い関心を持っていました。
就職活動をしていた当時、花王はグローバル展開を積極的に進めようとしており、自分が描くキャリアと多くの点で重なりました。また多岐にわたる商品カテゴリーを扱い、老若男女を問わず多様なライフステージに合わせた製品があります。自分がターゲットになりうる商品も多く、一生活者としての視点も大いに活かせると考えました。
現在は、海外市場向けのビオレUVの商品開発を担当しています。インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアといったアジアの市場でビオレUVブランドをどう成長させていくか、どんな商品提案を通じて人々のこころ豊かな暮らしに貢献するか、現地の各担当者と戦略を練り上げ、その戦略に基づいた商品開発を行っています。
アジアでの商品開発は主に「日本発商品のアジア輸出」と「アジア独自の商品開発」2種類のアプローチがあります。日本で作っている商品をそのままアジアに輸出することもあれば、インドネシアのように高温多湿で肌がオイリーに感じやすい気候では、そのような現地の特性や生活者の悩みに合わせた商品を開発することもあります。いずれにせよ花王の「よきモノづくり」を実践し、各地域の生活者の暮らしに根ざした新たな価値を創造することがミッション。リアルな声を拾うため現地に足を運び、生活者の悩みを理解することが重要です。
多国間の協業で体感した、チーム力の大切さ
自身のキャリアとしては、初期配属が生活者コミュニケーションセンターで、その後は国内エッセンシャルの商品開発、そしてアジア向けヘアケア商品開発、インドネシア派遣を経て、現職に至ります。転機は、初めてアジアのヘアケア担当になった時でした。日本国内だけでなくアジアを横断で、しかもヘアカラーやスタイリングなど複数のカテゴリーを任されることになり、仕事に対する責任感と意欲が格段に増しました。
記憶に新しいのは、アジア向けリーゼ泡カラーの大リニューアルプロジェクトです。このプロジェクトでは、リーゼブランドの価値向上を目指し、パッケージデザインとコミュニケーションの刷新に取り組みました。インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、香港、台湾といった複数の国をまたいだ商品開発、さらにはタイのヘアカラー市場をコロナ禍から早期回復するために予定を前倒しての商品を出荷するという緊急対応も行いました。異動直後で海外メンバーとの協業に苦労するも、彼らの懸念や意見を受け止め、丁寧な連携を心がけることで信頼関係を築いていきました。複数の案件を、しかも着任からわずか4か月という短期間で成し遂げられたのは、いち早くお客様に改良した商品を届けたいという担当全員の強い思いと、チームとして互いにサポートしあえる関係性を構築できたからこそだと自負しています。

自ら手を挙げ、異文化に飛び込む
事業系社員を対象にした公募型の海外派遣プログラムに挑戦し、インドネシア駐在を実現したことも忘れられません。このプログラムは、海外で働きたい社員が自分のやりたいことを書類にまとめて応募し、選考を経て派遣が決まります。私は第1期生として、インドネシアへの派遣が決まりました。
夢が叶った喜びも束の間、現地の状況は想像とは大きく異なっていて、自分の提案が一方的だったと気づかされることもしばしばありました。「自分にしかできない貢献とは何か」と自問自答を繰り返し、現地の上長や同僚と対話を重ねながら2年間の派遣の目標とテーマを何度も設定し直しました。特に力を入れたのは、現地の生活に深く入り込み、自ら積極的に文化や習慣を体験し、その経験を商品提案に活かすことでした。インドネシアの伝統的な食事方法でもある手食に挑戦したり、実際にヒジャブをかぶり、ラマダン中の断食を共にしたりしたこともあります。こうした経験から、手食後に指先や爪の間に残る汚れやニオイの不快感を解消する泡タイプのハンドソープを提案。また、現地の蒸し暑い気候の中でヒジャブを着用したり、重ね着をしたりする方々も快適に過ごせる、全身の汗による不快感を解消する新しいデオドラント剤の開発にもつなげることができました。さらに、インドネシアおよびマレーシアにおいて高まる女性のパーソナルケア意識に着目し、より生活者実態に即した商品開発を目指して、マレーシアに駐在する同僚と連携。両国を横断した美意識調査プロジェクトの立ち上げも行いました。
日本人だからこそ感じる疑問や気づきを現地の同僚と共有し、対話することで新たな発見が生まれることも少なくありません。

世界中の生活者の豊かな暮らしに貢献
「誰のために」「何に貢献する」「どんな商品か」という問いが、私の仕事の原点です。今後の目標は、海外でさらに花王の存在感を強めること。自分のルーツである日本の商品を海外で展開し、世界中の人々の心豊かな暮らしに貢献したいと思ってきました。特に消費財は生活に密接していて、人の生活を支え、意識を変えることさえできると考えます。日本と担当各エリアの力を結集し、世界中の人にもっと花王を身近に感じてもらいたいと、思いは募るばかりです。同時に、日本発ではなく多様化するアジアの生活者に寄り添った独自の商品提案も加速化させたいです。仕事の範囲がグローバルに広がるにつれ、商品の機能性や品質だけでなく、各エリアの文化・慣習を踏まえた商品提案が非常に重要になると感じます。まずはアジアから生活者が望むライフスタイルやシーン、モノの範囲を超えた意識や体験まで寄り添った提案をしていきたいです。
自分が携わったものが形になり、国を超え、多くの生活者の暮らしに変化をもたらすことができる。これほどやりがいのある仕事は他にありません。

ONEDAY1日のスケジュール
出社
在宅勤務
7:00
起床
8:00
身支度
8:30
通勤
9:00
出社、1日のスケジュール確認と各国から来ているメールやチャット対応
10:00
打合せ(チームミーティング)
11:00
会議資料作成
12:00
昼食(同期と近くのカフェへ)
13:00
デザイナーと新商品サンプルの色確認
14:00
会議(タイ研究所との定例業務進捗共有)
15:30
インドネシア担当とTeams電話(担当間で改良予定商品の方向性相談)
16:00
マーケティングメンバーと改良予定商品の方向性議論
17:00
メールチェック、次の日やること整理
18:00
退社
19:00
帰宅
19:30
自由時間(夕食や入浴など)
21:00
趣味の時間(SNSチェックや映画鑑賞)
23:00
就寝
8:00
起床
8:30
身支度、家事
9:00
始業、1日のスケジュール確認と各国から来ているメールやチャット対応
10:00
会議(日本国内チームとの業務進捗共有)
11:00
会議(マレーシアとの月例会議、改良予定商品の方向性議論など)
12:30
昼食、家事
13:30
海外で実施した製品調査結果の見直し、商品の表示内容検討
15:00
会議(ベトナム工場とのタイ向け新商品開発プロジェクトキックオフ)
16:00
会議資料作成、商品化に向けた公式書類作成
17:00
メールチェック、次の日やること整理
18:00
終業
18:30
自由時間(夕食や趣味の活動)
21:00
自己啓発(語学、読書)
23:00
就寝
MY FAVORITEお気に入りの花王商品

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長時間の移動の後でも足が軽く、疲れを感じにくくしてくれる点が気に入っています。