PEOPLE

マーケティング

ハイジーンリビングケア事業部門(シニアマーケター)

2014年 新卒入社
理学研究科 卒

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理と熱を併せ持ち、
新たなマーケティングを切り拓く

論理力と数学的思考を武器に、マーケターの道へ

大学院では、理論系の物理学を専攻していました。将来は、理系ならではの論理力や数学的思考を活かした今までにないマーケターになりたいと考え、花王入社に至りました。初期配属は、直接ブランドに関わる部署ではなく、データ分析によるマーケティングサポートの部署。ちょうど、「データサイエンティスト」という言葉が日本でも広まり始めた頃です。担当ブランドの課題や悩みをヒアリングし、それにデータで答えを出し、意思決定をサポートする仕事でした。データ規模や購入人数、季節との連動性や広告による売り上げへの寄与度など、カテゴリーごとの特性を踏まえ、生活者の複雑な購買行動や意識を数式モデル化することにチャレンジしてきました。多様なカテゴリーの分析経験を積みましたが、データ分析の視点は扱う製品によって変わることを、身をもって実感しました。データサイエンティストとして培った「数学的・論理的思考」、そして「ビジネス課題や生活者行動を数式モデル化して解決策を考える視点」は、他のマーケターとは異なる私だからこその強みの1つになっています。

キャリアで最も成長を感じた、大型新製品育成への挑戦

データサイエンス業務の経験を積んだ後、2020年にファブリックケア事業部に異動し、柔軟剤ブランドのハミングを担当することになりました。ブランド担当のマーケターになった当初、特に気をつけていたのは「ブランドへの愛着」と「客観性」のバランスです。ブランドへの愛着は日々触れる中で自然と生まれてくるもの。しかし、入り込みすぎると課題が見えにくくなる危険性があります。ブランドを愛し育てることはもちろん、周りが見えなくなるほど入り込みすぎないよう意識し、必ずデータを客観的に見ながら仕事に取り組むように心がけました。柔軟剤は非常に市場規模が大きく、かつブランドの選択理由も多様化しているカテゴリーのため、多量のデータを活用しながらも生活者の声を丁寧にお聞きして商品を作り上げていくという経験を積むことができました。

2023年にはホームケア事業部へ異動となり、そこで任されたがその年の大型新製品、トイレマジックリンの「こすらずスッキリ泡パック」でした。「嫌なトイレ掃除をラクで前向きなものに変えよう」をコンセプトに、世のトイレ掃除のあり方そのものを変えるという、非常に大きな挑戦となりました。コミュニケーション設計や店頭づくり、商品発売後のラインナップ拡張方向の決定までのほとんどが私に任され、自身がこれまでに培った経験をフル活用して商品の育成に取り組みました。この1年間は、私のキャリアの中でも最も成長を感じる期間となりました。

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論理と笑顔を両立させられるマーケターでありたい

私のマーケターとしてのポリシーは、「論理的であること」と「笑顔を作ること」の両立です。しっかりしたロジックで考えを積み上げていくことは、当然仕事において必要なことです。一方、「人の笑顔をつくる仕事をしたい」という感情的な部分も大切にしています。それは生活者の方はもちろん、一緒に働く社内の関係者に対しても同じです。例えば、単に資料だけで商品を説明するのではなく、商品の紹介動画を自分たちで撮影し、全国の販売担当者に披露したことがあります。撮影も出演も編集もチームメンバーで行い、果てはテーマソングも自作し、クスッと笑ってもらえる動画を大真面目に(楽しんで)作りました。笑顔になれる要素を仕事に取り入れることで、周囲の商品への愛着も自然と高まりますし、楽しい職場環境がより良い仕事につながることは、言うまでもありません。

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新たな役割と、入社時からの変わらぬ熱意

2024年からはシニアマーケターに昇格し、バス・トイレ周りの全製品を担当しています。チームを主導し、一つのブランドだけでなくカテゴリー全体のフォーメーションや中期的な戦略を考え、より広い視点で課題を見つけ出すのが役割です。これまでとは比べものにならない責任を感じながらも、モチベーション高く仕事と向き合っています。
チーム内の若手メンバーとの対話においては、「なぜ」を繰り返し問いかけています。メンバーからの提案に対して、「なぜそう思うのか」「なぜお客様はそのように行動するのか」と質問を投げかけ、表層的ではなく一緒に深掘りしていくことを大切にしています。頭ごなしに指示するのではなく、対話の時間を十分に取り、各メンバーの考えと会社の方向性をすり合わせています。
入社から10年、私も立場こそ変わりましたが、花王の先輩方から伝えていただいたモノづくりへの温度感や熱意は、ブレることなく持ち続けています。今後も、新しくかつ皆さんが笑顔になれるようなマーケティング手法や分析方法を考え、世の中に積極的に発信し続け、「花王こそがマーケティングのスタンダード」と認められるようにしていきたいです。

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ONEDAY1日のスケジュール

  • 6:00

    起床後すぐに洗濯。ハミングの素肌おもいは欠かせない

  • 6:40

    勉強をしながら通勤

  • 7:00

    勤務開始 メールのみでなく、グループの売上進捗や市場シェア等をチェック

  • 9:00

    来期新製品の方向性に関し、商品開発グループとMTG

  • 11:00

    製品デザインチェック 作成部メンバーとのディスカッション

  • 12:00

    昼食(社内食堂)

  • 13:00

    担当メンバーとの打ち合わせ、資料チェック

  • 15:00

    販促キャンペーンに関して広告作成部・広告代理店とMTG

  • 17:00

    市場分析や資料作成

  • 18:00

    帰宅

  • 18:30

    子どもとお風呂。入浴後すぐバスマジックリン エアジェットで、浴槽も床もこすらず30秒でお掃除完了

  • 20:00

    夕食

  • 21:00

    ビジネス学習 または 自由時間

  • 22:30

    就寝前にトイレに「こすらずスッキリ泡パック」。ほったらかしにして就寝。

MY FAVORITEお気に入りの花王商品

私のお気に入りの花王商品
トイレマジックリン こすらずスッキリ泡パック
トイレ掃除の常識を変えた画期的な商品。便器内にスプレーして、5分以上放置するだけでお掃除ができるラクラクアイテム。
当時妊娠中だった妻が、「かがまずにトイレ掃除ができた!超楽だった!」と感動の声を伝えてくれたことをよく覚えています。自分が担当したので思い入れが強く、生活者のリアルな声を聞くこともできた特別な商品です。