PEOPLE

クリエイティブ

作成センター
(パッケージデザイナー)

2020年 新卒入社
造形学部 卒

creativepeople01 メインビジュアル

ワクワク感が生む、生活者視点のデザイン

「誰かを喜ばせたい」が、ものづくりの原点

「ものづくり」に興味があり、「どうすれば相手が喜ぶか」を考えるのが好きだった私。そこを起点に美大に進み、グラフィックデザインを専攻しました。喜んでもらえるデザインを追求するうちにパッケージデザインに興味が湧き、就職活動でもそれを軸に、自分の思いを形にできる企業を探しました。
花王を志望した理由は、自分の原点でもある「ものづくりの喜び」を最大限に味わえると感じたからです。食品や飲料品などと比べて商品単価が高く、パッケージにもより多くの時間をかけられると考え、日用品・化粧品分野を選びました。何よりも、日用品はどの人の暮らしに欠かせないもの。自分のデザインを通して、多くの人々の暮らしに彩りを添えられることに大きな魅力を感じました。生活者起点で様々な人の暮らしをくまなく見ている日用品メーカーである花王は、自分が手がけた商品をできるだけ多くの人に届けたいという、私の夢を限りなく叶えてくれる場所だと思いました。

暮らしに彩りを添えるデザインの工夫

仕事をする上で大切にしているのは、生活者視点に立つこと。生活者がどういうものを求めているのか、その商品でどんな生活が実現できるのかを常に想像しています。生活者が直感的に惹かれるのはもちろん、自分もワクワクできるデザインが理想。思わず手に取りたくなるような商品を生み出すため、日々努力を重ねています。
しかし見た目の良さだけにとらわれていては、生活者の心を惹き付ける商品は生まれません。店頭に陳列されている様子を想像し、たとえ商品が傾いて置かれていても見やすいデザインにすることも必要です。また、同じシリーズの商品は特に差別化を図らなければなりません。洗剤一つを取り上げても、部屋干し用とドラム式用など、似たような商品がいくつもあり、一目で見分けるには、デザインにも配慮が必要です。そうした視点を忘れず、配置やサイズ、色使いまでも綿密に考慮して仕事を進めています。機能性や分かりやすさも、デザインにおける大事な要素です。
また、デザインに「仕掛け」を取り入れることも大好きです。例えば、異なるパッケージの面を並べると一枚の絵が完成するような工夫。そういった一手間が、生活者に小さな発見と驚きをもたらすと考えます。創意工夫を通じて、単なる商品だけではなく暮らしに彩りを添える体験まで提供することを目指しています。

私は緊張しやすい性格で、自分の考えを言葉にするのが苦手です。だからこそ、デザインに込めた想いやコンセプトを伝える時は一旦文字に書き起こし、ビジュアルを添えたコンセプトボードを準備して自分の考えをしっかり整理し、深めてから提案に進みます。相手に伝わりやすく、自分の思いをしっかりと形にする。この丁寧なプロセスが、結果的に良いデザインにつながっていくと信じています。

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ゼロからデザインを作り上げる喜び

思い入れがある仕事の一つに、生理用品のパッケージデザインがあります。男性である私にとって全く馴染みのない商品で、使い方すら分からないままのスタート。商品に触れるのも初めてで、デリケートな商品であるがゆえの配慮が必要でした。自分の経験や視点だけにとらわれていては前に進めません。何も知識がないところから商品に関する基礎知識やブランドへの理解を積み上げていく過程で、デザイナーとしての視野も広がりました。

私にとっての大きな転機は、「バスマジックリン エアジェット」のデザインを任されたこと。一つのサブブランドの商品をゼロから作り上げる機会をいただき、全国への発売までやり遂げました。最初から最後まで責任を持って取り組むことで、単なる作業を超えた総合的な視点が身についたと感じています。実際に店頭に並ぶ様子を想像すれば、肩にのしかかる重責も忘れてしまうほど。また、現在はアタックZEROのデザイン改良プロジェクトにも参加しており、そちらの社内コンペでも自分のデザインが選ばれ、会社を代表する商品なこともあり期待は高まる一方です。

今後の目標は、できるだけ多くの人の生活のためにデザインすること。ブランディングは小さな努力の積み重ねです。突発的なひらめきだけでなく、ブランドの目指す方向をより深く理解し、適切なコンセプトと表現方法を模索していくことが、良いデザインの土台になると信じています。

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人の温かさで育まれた、揺るぎない自信

大企業ということもあり、花王入社前は厳しい上下関係や激しい社内競争を想像していました。しかし実際に入社してみると、誰もが驚くほど人が良く、とても働きやすい環境でした。自分の意見を言いやすく、皆がきちんと耳を傾けてくれる。そして、その意見をもとにより良い方向へと導いてくれる。「間違ったことを言ってしまっても大丈夫」という安心感があるからこそ、緊張しがちな私でもどんどん意見を言えるようになり、今ではそれが揺るぎない自信となって成長することができています。
自分らしく働くことができる職場に身を置くことで、視野も大きく広がりました。目の前の商品だけを見ていた以前と比べると、今ではブランド全体、さらには会社全体まで見据えています。小さな範囲でしか物事をとらえられなかった自分が、より広い視野を持って仕事に挑めるようになった。それこそが私の成長の証です。

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ONEDAY1日のスケジュール

  • 出社

  • 在宅勤務

  • 8:00

    起床

  • 8:30

    身支度

  • 9:00

    通勤

  • 9:15

    出社

  • 10:00

    商品カンプ制作

  • 12:00

    昼食(社員食堂)

  • 13:00

    打ち合わせ(部内デザイン確認)

  • 14:00

    デザイン制作

  • 16:00

    打ち合わせ(印刷会社と校正確認)

  • 18:30

    終業

  • 18:45

    帰宅

  • 19:00

    自由時間 夕食や趣味の活動

  • 24:00

    就寝

  • 8:00

    起床

  • 8:30

    身支度

  • 9:00

    始業

  • 10:00

    デザイン作成

  • 12:00

    昼食(自宅)

  • 13:00

    打ち合わせ(商品の方向性の議論)

  • 15:00

    デザイン作成

  • 18:30

    終業

  • 19:00

    自由時間 夕食や趣味の活動

  • 24:00

    就寝

MY FAVORITEお気に入りの花王商品

私のお気に入りの花王商品
アタックZERO ワンハンドタイプ
容器のボトルをプッシュするだけで洗剤が正確に計量できる画期的な製品。洗濯をラクにし、ストレスや手間を減らしてくれます。価格が他の商品と比べると2、3倍高く、学生時代は何て高い洗剤だろう」と思っていたのですが、3倍濃縮の洗剤なので実際のコストパフォーマンスは通常の洗剤と同等以上であることを知り、使ってみて「こんなものがあるのか!すごい!」と感動しました。プッシュする感覚が少し水鉄砲に似たようなところがあって洗濯が楽しくなる、お気に入りの商品です。