PEOPLE花王で働く人々
会計財務
財務部
2021年 新卒入社
経済学部 卒

分析と対話を通して、
花王グローバルの財務健全性と効率性に貢献
グローバルな資金の管理・運用を一手に
昨年4月から、財務部で勤務しています。財務部は会社を運営していくための資金を司る部署で、資金の調達やその運用・管理、自社株買い、外貨の調達、為替のリスクヘッジなど、財務状況の健全性確保と効率性向上のためのさまざまな資本政策を実施しています。私は、全世界の花王グループ各社の資金を本社で集中的に管理・運用する仕事を担当しており、外部への支払い処理や各社口座の一元管理、各社間の債権・債務の相殺決済、グループ内での資金の貸し付けなど、幅広い業務を行っています。グローバル全体の資金を管理する仕事であるため、プレッシャーもありますが、若手でも裁量権の大きい仕事に携われることに大変やりがいを感じています。また業務の幅広さゆえに、それぞれから異なった学びをいつも得られるため、知的好奇心と探究心を常に刺激されながら、楽しんで仕事に取り組めています。
会計財務の仕事の魅力を体感した3年間
入社後は、まず栃木工場の経理担当として、製造原価の計算や固定資産の管理に携わりました。特に注力したのが、製造原価の低減を図るために毎月開催していた製造部門との会議における対話です。原価の予算と実績の差額を分析して、「どの品目・どの製造ラインでどのような問題が起きているのか」という課題を製造部門と共有・特定し、解決のためのPDCAを一緒に回していくプロセスは、やりがいがあると同時に、とても楽しいものでした。製造部門と管理部門との物理的距離が近い工場だからこそ、些細なことで相談したり、励まし合ったりしながら、心理的距離も縮めていくことができ、真の意味での「協業」ができたと感じています。そして楽しみながら仕事に邁進するなかで、数値を分析する力や、他者にわかりやすく伝える力も自然に培われたと感じています。
「数字の面から課題を発見し、周囲を巻き込みながら解決へ導いていく」という、会計財務の仕事の面白さの本質を体感でき、また必要な能力も育んでくれた栃木工場での3年間は、大きな成長のための、かけがえのない時間でした。

試行錯誤の経験が大きく実を結んだ
花王の経営では、「投下した資金に対して、どれだけの利益を生み出しているか」という資本効率性を表す指標が重視されています。財務部でも、その改善の一環として、資金の投入から債権の回収までの期間を短縮するための取り組みを進めています。この達成には、海外関係会社の協力が欠かせないため、各社への趣旨説明や協力要請、進め方の議論などのために打ち合わせを重ねています。さまざまな国・地域における経理部門と購買部門の責任者が参加する打ち合わせで、立場も価値観も商習慣も異なる方々と認識を共有し、足並みをそろえて協調するためにどう働きかけるべきか、特に初回は担当者としてとても苦心しました。
解決の糸口となったのが、「相手をよく知ること」です。それぞれの抱える事情や背景、行動原理などを把握し、相手にわかりやすく、納得感のある言葉や表現、見せ方をもって本社の方針を伝えることで、最終的には多くの関係会社が理解を示してくれました。現在も各社と密にコミュニケーションを取りながらゴールの実現に向けて協同しています。
これまで、栃木工場では製造現場の方々と、現在の部署では海外各社や金融機関と、それぞれ対話を重ね、「どう伝えれば、相手が納得感をもって動いてくれるか」についての試行錯誤を続けてきました。その成果が、海外各社や他部門との協同として結実していると考えています。過去の経験や学びが、一本の線として現在につながっていることを知り、着実な進歩を実感しました。

総合的な知見を蓄え、より大きなフィールドへ
グローバルな立場で資金の管理・運用を行う現在の仕事はとても充実したものですが、一方で、いずれは資本戦略におけるさらに上流の部分、例えば、M&Aのような花王グループのグローバル成長に寄与する投資プロジェクトに、会計財務の専門家としてかかわりたいとの思いも抱いています。
そのために、まずは現在の仕事に懸命に励むことで、財務分野での知識と経験を蓄えていきたいと思っています。また事業の実績管理を行うFP&A分野や、決算と情報開示を所管する制度会計分野なども経験し、最終的には、会計財務について総合的な知見を備えた専門家となることで、希望の実現に近づいていきたいと考えています。

悩み抜いた過程が覚悟となり、支えとなる
私にとって、就職活動は希望や期待と同時に、多くの悩みや不安を抱える場でもありました。自分が何をしたいのか、何の職種が向いているのか、どのような企業に就職したいのか。当時は大変悩みましたが、悩み抜いた末に花王の経理という仕事を選んだ、その決断に至るまでの過程が、「この選択を正解にしてみせる」という、仕事への確固たる覚悟や粘り強さにつながっています。社会人として仕事に携わることには、時には、学生のときの想像を上回る大変さ、苦しさがあり、私もたびたびくじけそうになることもありますが、この思いが心強い支えとなっています。
自分自身に真摯に向き合い、悩み抜いて出した選択だからこそ、「この選択を正解にしてみせる」という強い意志が芽生えてくるのだと思います。大変なことではありますが、学生の皆さんには、正解のない職業選択を自分自身で正解にしていくためのファーストステップとして、たくさん悩んで、今できる自身にとっての最善の選択をしてほしいと思います。

ONEDAY1日のスケジュール
出社
在宅勤務
6:30
起床
7:00
身支度
8:00
通勤
8:30
出社、タスクの棚卸しとメールチェック
9:00
海外関係会社・金融機関 問い合わせ対応
10:00
外貨運用検討・報告
10:30
海外関係会社との会議準備(資料作成等・上長への相談等)
12:00
昼食(社員食堂のサラダバーがイチオシです!)
13:00
メールチェック
13:30
銀行との打ち合わせ
15:00
部内ミーティング
16:00
グループ会社間 適用利率検証
18:30
退社
19:00
買い物、帰宅
19:30
自由時間(夕食、趣味、リフレッシュタイム)
23:00
就寝
7:30
起床
8:00
身支度
8:30
始業、タスクの棚卸しとメールチェック
9:00
海外関係会社の支払対応
9:30
海外関係会社・金融機関 問い合わせ対応
10:00
月次業務(レポート・請求書作成等)
12:00
昼食(自宅)
13:00
銀行口座残高チェック、口座間振替
14:00
海外関係会社の支払データ分析
15:00
海外関係会社との会議準備(資料作成・情報収集等)
18:00
終業
18:30
自由時間(夕食、勉強、リフレッシュタイム)
23:00
就寝
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