job職種紹介
法務

「法務」にとってのクライアントは、社内各部門
花王には、“人をよく理解し期待の先いく企業に”というビジョンがあります。通常、ここでいう「人」とは生活者や顧客のことですが、「法務」の場合、まず「人」は社内の各部門であり、提供する価値は、迅速で質の高い"対処""予防""戦略"を目的とした法務サービスです。
たとえば、企業活動にともなう法律の社内への説明・教育がそのひとつ。法律は「法務」だけが理解していれば良い訳ではありません。社内全体がそれを理解し、守っていくことが会社の健全化につながるからです。その際、難解な表現が多い法律を噛み砕いてわかりやすく伝えることが"お客様"の信頼を得、満足を高めるひとつの方法だと考えています。
また近年では、社会と技術の変容に伴い、法制度も迅速に変化しています。
企業を取り巻く法律がますます高度化・多角化するなかで、この変化と新しい法制度をいち早く捉え、十分な法務サービスを提供し社内の“お客様”と適法な企業活動を支えていくことが、「法務」の使命です。

「よきモノづくり」を担う一員としての「法務」
モノづくりを進めていくうえでは、あらゆる段階でさまざまな契約が発生します。その度、契約書の作成や契約内容のレビュー、交渉などの中心を担うのが「法務」です。同時に、それが適法かつ倫理的に行われているかを監視するのもまた、「法務」の仕事です。さらに「法務」の「よきモノづくり」への参加は、商品が発売後も、クレームや訴訟対応という形で続きます。始発から終点まで、モノづくりに参加するのが「法務」なのです。
また、モノづくりの工程で各部門からの相談や問題への対応も、「法務」がモノづくりに参加するひとつの形です。ヒアリングを充分に行い、法的リスクを発見・評価・低減・除去するためのアドバイスをスピーディに的確に行っていきます。
したがって、一貫して「よきモノづくり」に「法務」が寄り添うためには、豊富な法律知識と深い事業理解との双方が不可欠です。

経営にも深く関わる。それが「法務」の仕事
「法務」は、経営面にも深いかかわりを持つ仕事です。そのひとつが株式と株主に関する業務です。株主総会の開催や日常の株式管理といった株式実務から、取締役会の運営などのガバナンス関連業務まで行います。また、上場企業として、情報開示を適時に行うなどの金融商品取引法に関する業務、商業登記の更新や維持などもこれに関連する業務です。
近年では特に、コーポレート・ガバナンスの充実が求められています。適切な情報提供を行い企業の透明性を保つことや、株主との対話を促進し意見を尊重・反映することで、企業価値向上に努めています。
もうひとつ経営に関わる大きな仕事が、M&Aや合弁設立、企業提携などに関する業務です。国内外に関わらず、買収や売却、合併、提携などに関わる契約は非常に複雑です。専門性の高いこうした契約業務では、「法務」が交渉の中心的役割を担います。
経営・事業に価値を提供すべく、日々邁進しています。
